斎場に泊まれる?通夜の宿泊・付き添いのルールを公営斎場6か所で確認

2026年10月更新:宿泊や付き添いの決まりは、2026年10月時点で、各市区の公式の案内を確認した内容です。

斎場に泊まれるかどうかは、施設ごとに決まりが違います。
夜も式場や控室にいられる斎場もあれば、夜9時までに全員が敷地を出る斎場もあります。

当サイトが調べた斎場1,400館のうち、通夜の宿泊(付き添い)の記載が確認できた781館では、350館(45%)が「できる」でした(2026年10月時点)。
この記事では、公営斎場6か所の公式の案内を読んで、人数・時間・火の元・寝具・お風呂の決まりを並べました。

この記事でわかること
  • 当サイトの調べでは、宿泊の記載が確認できた781館のうち350館(45%)で、通夜の宿泊(付き添い)ができます。
  • 公営斎場6か所の公式の案内では、「泊まれない」が1か所、「付き添い・仮眠ができる」が5か所でした。
  • 夜9時〜10時に、火を消す・門を閉めるという決まりが目立ちました。出入りの時間にも注意が要ります。
  • 予約の前に聞くことは、人数・寝具・お風呂・出入りできる時間の4つです。
目次

斎場に泊まれますか?

泊まれる斎場と、泊まれない斎場があります。
同じ公営斎場でも決まりが分かれるため、予約の前に斎場の案内で確かめてください。

当サイトの斎場データでは、「通夜の宿泊(付き添い)ができるか」を項目に入れています。
記載が確認できた781館のうち、350館(45%)が「できる」でした。
残りの431館は、「できない」などの記載でした。

この数字は、当サイトに載せている斎場の中での話です。
当サイトは、外部の葬儀社が借りられる斎場・式場を調べています。
葬儀社の自社ホールは入っていません。全国の斎場すべての割合ではありません。

当サイトの調べ(2026年10月時点)館数
調べた斎場1,400館
通夜の宿泊(付き添い)の記載が確認できた斎場781館
そのうち「できる」350館(45%)
記載を確認できなかった斎場619館

出典:当サイト斎場DB(東京都・埼玉県612館、ほか45道府県788館)の集計

記載を確認できなかった619館は、泊まれないという意味ではありません。
その斎場の公式の案内に、宿泊のことが書かれていなかったということです。
気になる斎場は、予約のときに直接たずねてください。

「宿泊」「仮眠」「付き添い」は、どうちがいますか?

斎場の案内では、「宿泊」「仮眠」「付き添い」と、言い方がばらばらです。
どれも「夜、故人のそばにいる」ことを指しますが、整っている設備は同じではありません。

たとえば川崎市の案内は、遺族控室で仮眠できるとしたうえで、「宿泊施設ではありません」と書いています。
茅ヶ崎市と川越市の案内は「付き添い」と書き、宿泊とは言っていません。
北区の案内だけが、家族控室で「宿泊可能」と書いています。

公式の案内の言い方例読み方の目安
宿泊北区セレモニーホール(東京都)家族控室に入浴設備があり、4名程度が泊まれると案内されています。
仮眠浦安市斎場(千葉県)、かわさき南部斎苑(神奈川県)控室で眠れます。寝具は自分で用意する決まりです。
付き添い茅ヶ崎市斎場(神奈川県)、川越市の斎場(埼玉県)故人に付き添って夜を過ごします。人数や火の元の決まりがあります。
宿泊はできない倉敷市中央斎場(岡山県)通夜で使っても敷地内で泊まれません。夜9時までに退出します。

出典:北区「北区セレモニーホール」(2025年9月5日更新)、浦安市斎場「利用のご案内」(令和8年7月一部改訂版)、川崎市「かわさき南部斎苑 斎場(式場)利用上の注意(葬儀事業者用)」(2023年8月)、茅ヶ崎市「茅ヶ崎市斎場のご案内」(令和8年4月1日)、川越市「施設利用上の主な留意事項」(2025年4月1日更新)、倉敷市中央斎場「利用案内」(令和6年4月1日)

言い方が違っても、まず知りたいのは次の4つです。
夜、何人までいられるか。寝る道具は誰が用意するか。お風呂やシャワーはあるか。何時まで出入りできるか。
次の章で、この4つを施設ごとに見ていきます。

公営斎場6か所の決まりは、どうなっていますか?

6か所のうち5か所は、控室などで夜を過ごせます。
人数は「3〜4人」から「10名程度」まで、施設ごとに違います。

公営斎場の公式の案内で、夜の過ごし方が書かれていた6か所を選びました。
東京都・千葉県・神奈川県・埼玉県・岡山県の例です。
全国の決まりを代表するものではなく、「こんな違いがある」という見本として読んでください。

斎場泊まれるか人数の目安夜の決まり寝具・お風呂
浦安市斎場(千葉県)控室で仮眠できる。事前に受付へ申し出る3〜4人程度午後10時〜翌朝7時は全館を施錠。同じ時間は火の使用をひかえる寝具・タオル・洗面用具はなし(自分で用意するか、売店で事前予約・有料)。控室にシャワーあり
かわさき南部斎苑(神奈川県川崎市)遺族控室で仮眠できる。宿泊施設ではない記載なし(控室は6.5畳ほど)午後10時に正門を閉め、施錠。夜10時以降は火気を使えない寝具は各自で用意。シャワー施設はなし
茅ヶ崎市斎場(神奈川県)終夜の付き添いができる2人以上で付き添う(葬祭業者向けの案内)通夜のある日は21時に閉門。出ると戻れない。21時以降はろうそく・線香を消し、照明も最小限入浴設備はなし
北区セレモニーホール(東京都)家族控室で宿泊できる4名程度記載なし家族控室(6畳)に入浴設備あり
川越市民聖苑やすらぎのさと・川越市斎場(埼玉県)夜間の付き添いができる(第6式場以外)市民聖苑は10名程度、斎場は4名程度式場内の火気は午後9時以降使えない控室にバスまたはシャワー・給湯設備あり。布団・洗面用具はなし
倉敷市中央斎場(岡山県)泊まれないなし葬祭室は午後9時まで。遺族は午後9時までに敷地から退出なし

出典:浦安市斎場「利用のご案内」(令和8年7月一部改訂版)、川崎市「かわさき南部斎苑 斎場(式場)利用上の注意(葬儀事業者用)」(2023年8月)、茅ヶ崎市「茅ヶ崎市斎場のご案内」(令和8年4月1日)、北区「北区セレモニーホール」(2025年9月5日更新)、川越市「施設利用上の主な留意事項」(2025年4月1日更新)、倉敷市中央斎場「利用案内」(令和6年4月1日)

川崎市の文書は、葬儀事業者向けに書かれたものです。ご遺族に伝えてほしい事項として載っています。
茅ヶ崎市の案内にも、葬祭業者向けの項があり、付き添いの人数はそこに書かれています。

浦安市の夜の決まりは、市の予約システムに載っている「利用のご案内」(葬儀社用)に書かれています。
利用のしかたは斎場ごとに違うので、予約の前に、斎場の案内を読んでおくと安心です。

夜を過ごすとき、どんな決まりと設備がありますか?

気をつけたいのは、火の元・門の施錠・付き添いの人数の3つです。
夜の決まりが具体的に書かれていたのは、6か所のうち5か所でした。寝具やお風呂は、そのあとで見ます。

火の元:ろうそくと線香は夜に使えなくなる

夜の火気について、時刻が書かれていたのは4か所です。
川越市は午後9時以降、茅ヶ崎市は21時以降、川崎市と浦安市は夜10時以降に、ろうそくや線香を使えなくなります。

浦安市の案内には、線香を切らしたくないときの書き方があります。
「責任を持って葬家の方等が火気の側から離れないように」するよう求めています。
夜に火を使い続けられるかは、施設ごとに違うため、事前に確かめてください。

門の施錠:夜に外へ出ると、戻れないことがある

茅ヶ崎市の案内には、次の注意があります。
21時以降は門と式場を施錠し、人も車も出入りできなくなります。
終夜の付き添いがあっても、いったん斎場を出てしまうと、式場に戻れません。

川崎市は、正門を22時に閉めて施錠するとしています。
開門は午前7時です。
コンビニへの買い物や、車に荷物を取りに行く用事は、閉門の前に済ませておくとよいでしょう。

付き添いの人数:控室の広さで決まる

人数は、施設によって違います。
浦安市は3〜4人程度、北区は4名程度、川越市は斎場が4名程度、市民聖苑が10名程度です。
茅ヶ崎市は、2人以上で付き添うよう求めています。

上限だけでなく、下限がある施設もあります。
夜にひとりで付き添う予定のときは、人数の決まりを先に確かめてください。

寝具とお風呂:寝具の用意はなく、お風呂は分かれる

寝具を用意していると書かれた斎場は、今回の6か所にはありませんでした。
お風呂やシャワーは、あるところとないところに分かれます。

寝具について、浦安市と川越市は「用意がない」と書いています。川崎市は「各自で用意」としています。
浦安市は、売店に事前に予約すれば、寝具・タオル・洗面用具・朝食を手配できるとしています。有料です。

お風呂やシャワーは、次のとおりです。

斎場お風呂・シャワー
北区セレモニーホール家族控室に入浴設備あり
浦安市斎場控室にシャワーあり
川越市民聖苑やすらぎのさと・川越市斎場控室にバスまたはシャワー設備あり
かわさき南部斎苑シャワー施設はなし
茅ヶ崎市斎場入浴設備はなし

出典:北区「北区セレモニーホール」(2025年9月5日更新)、浦安市斎場「利用のご案内」(令和8年7月一部改訂版)、川越市「施設利用上の主な留意事項」(2025年4月1日更新)、川崎市「かわさき南部斎苑 斎場(式場)利用上の注意(葬儀事業者用)」(2023年8月)、茅ヶ崎市「茅ヶ崎市斎場のご案内」(令和8年4月1日)

泊まる予定があるときは、毛布や枕、洗面用具、着替えの持ち物を考えておく必要があります。
何を持っていくかは、別の記事で詳しくまとめる予定です。

泊まれない・泊まらないときは、どうすればよいですか?

泊まれない斎場では、夜は故人を安置室などに預けて、いったん家へ帰ります。
安置室での面会時間は、決まっていることがあります。

倉敷市中央斎場は、遺族が午後9時までに敷地を出るよう求めています。
霊安室は保冷庫で預かる形です。面会は午前9時から午後5時までで、ご遺族の立ち会いが要ります。
面会の時間も、15分程度でお願いしますと書かれています。

川越市の霊安室は、24時間面会できると案内されています。
ただし、開業時間以外の面会は、遠方から来た人の面会など、特別な理由があるときに限られます。

茅ヶ崎市の霊安室は、通夜で式場を使う人が利用できます。
最大4泊5日で、使用承認から24時間ごとの料金です。
安置の場所や預かり方は、斎場ごとに違います。
安置の考え方は、遺体の安置場所の記事でまとめています。

出典:倉敷市中央斎場「利用案内」(令和6年4月1日)、川越市「施設利用上の主な留意事項」(2025年4月1日更新)、茅ヶ崎市「茅ヶ崎市斎場のご案内」(令和8年4月1日)

予約の前に、何を聞けばよいですか?

聞くことは、人数・寝具・お風呂・出入りできる時間の4つです。
電話で聞くときは、この順で聞けば足ります。

  • 通夜の夜、斎場に残れますか。残れる場合は何人までですか。
  • 泊まるとき、事前の申し出は要りますか。
  • 寝具やタオル、洗面用具は用意されていますか。借りられますか。料金はかかりますか。
  • お風呂やシャワーは使えますか。
  • 何時に門が閉まりますか。閉まったあと、外へ出ても戻れますか。
  • 夜は、ろうそくや線香を何時まで使えますか。
  • 通夜の前日が友引にあたるとき、通夜のための式場は使えますか。

このうち、友引の前日については、茅ヶ崎市の案内に「友引の前日と12月31日は、通夜での式場利用はできません」と書かれています。
友引と斎場の休みのことは、友引の記事で説明しています。

予約のやり方は、斎場の予約の記事にまとめました。
斎場や設備を全体として見るときは、斎場の設備ガイドも役に立ちます。

出典:茅ヶ崎市「茅ヶ崎市斎場のご案内」(令和8年4月1日)

当サイトで、泊まれる斎場を探すには?

斎場ページの「館内」の項目で、宿泊の可否を確かめられます。
当サイトの「斎場レーダー」では、宿泊できると館内の点数が上がります。

全国斎場検索の斎場ページには、「斎場レーダー」という6つのものさしがあります。
そのうち「館内の過ごしやすさ」は、宿泊・親族控室・付帯設備の3つで点数をつけます。
宿泊は、できると5点、できないと1点です。

ただし、点数はその斎場の良し悪しではありません。
泊まらない人にとっては、宿泊の点数は関係がないでしょう。
点数は、公式の案内に書かれていることだけで計算した目安です。

宿泊できる斎場を探すときは、斎場を探すページや地域から探すページから、気になる斎場の詳細を開いてください。

よくある質問

通夜で泊まるのに、料金はかかりますか。

今回確認した6か所の案内には、宿泊だけの料金は書かれていませんでした。
浦安市の案内には、寝具・タオル・洗面用具・朝食を売店に予約すると有料になる、と書かれています。
北区の案内では、使用料は24時間単位です。
料金は施設ごとに違うので、予約の前に確かめてください。

子どもや高齢の親族も、一緒に泊まれますか。

今回読んだ案内に、年齢の決まりは書かれていませんでした。
決まっているのは、人数の目安です。
付き添う人が高齢の方のときは、寝具の用意や、夜の寒さ・お手洗いの場所を、事前に聞いておくと安心です。

泊まれない斎場で、夜も故人のそばにいたいときは、どうすればよいですか。

斎場によっては、安置室での面会ができます。
倉敷市は午前9時から午後5時まで、川越市は24時間(開業時間外は特別な理由があるとき)と、決まりが違います。
夜通しそばにいられるかは、安置のできる場所をふくめて、ご遺体の預け先ごとに確かめてください。

友引の前日の通夜でも、泊まれますか。

茅ヶ崎市の案内では、友引の前日は通夜での式場利用ができません。
浦安市の案内も、通夜での式場利用を「友引の日の前日」は休みとしています。
友引と通夜の関係は、斎場ごとに違います。
予約の前に、日程を斎場へたずねてください。

ろうそくや線香は、一晩中つけておけますか。

今回の案内では、夜9時〜10時以降は火気を使えない、という決まりが多くありました。
浦安市のように、「責任をもって火のそばを離れない」ことを条件に、線香を絶やさないことを認める例もあります。
どちらになるかは、斎場へ確かめてください。

まとめ

  • 斎場に泊まれるかは、施設ごとに違います。当サイトの調べでは、記載が確認できた781館のうち350館(45%)で、通夜の宿泊(付き添い)ができます。
  • 公営斎場6か所の公式の案内では、泊まれないところが1か所、付き添い・仮眠ができるところが5か所ありました。
  • 夜9時〜10時に、火を消す・門を閉めるという決まりが目立ちます。外へ出ると戻れない斎場もあります。
  • 予約の前に、人数・寝具・お風呂・出入りできる時間の4つを聞いておきます。

泊まれる斎場を探すときは、当サイトの斎場一覧と地域別の一覧から、気になる斎場の詳細ページを開いてください。

※宿泊や付き添いの決まり、時間、人数は、2026年10月時点で確認した内容です。市区や斎場の都合で変わることがあります。最新の内容は、各斎場の公式の案内や窓口でご確認ください。

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