棺に入れてよいもの・いけないもの(副葬品)

2026年10月更新:入れてはいけない物の内容は、2026年10月時点で各市の公式の案内を確認した内容です。

棺には、すぐに燃える少量の花や手紙、数枚の写真などを入れられる火葬場があります。
一方で、プラスチック、ガラス、金属、果物、厚い本、スプレー缶は、今回確認した公営5施設のどこでも入れられません。

この記事では、厚木市・茅ヶ崎市・倉敷市・札幌市・さいたま市(大宮聖苑)・八王子市の公式の案内を並べて、棺に入れてよい物・いけない物をまとめました。
施設によって違う点は、表で確かめられます。

この記事でわかること
  • 大宮聖苑の案内では、少量の花、数枚の写真や手紙など、すぐに燃える物は棺に納められます。
  • プラスチック・ガラス・金属製品・果物・厚い本・スプレー缶は、公営5施設すべてで不可です。
  • 眼鏡、指輪、数珠などは、施設によって扱いが違います。前日までに火葬場へ聞くのが確実です。
  • 入れられない物は、写真に撮って納める(札幌市)、収骨のときに骨壺へ入れる(八王子市)などの方法があります。
目次

棺に入れてよいものは、何ですか?

すぐに燃える、少量の物なら入れられる火葬場があります。
花、手紙、数枚の写真が、その例です。

大宮聖苑(さいたま市)の案内には、棺に納めることができる物として、「少量のお花や食べ物・数枚の写真や手紙等のすぐに燃えるもの」と書かれています。
「すぐに燃える物」が、目安になります。

ほかの火葬場の案内は、入れてはいけない物を中心に書いています。
入れてよい物は、その反対に考えます。
燃えやすく、灰が少なく、有害なガスが出ない物です。

ただし、これは火葬場ごとの運用です。
「少量」がどのくらいかは、案内に数字がありません。
倉敷市中央斎場は、判断がつかない物は、前もって施設の職員に確認するよう求めています。
迷うときは、前日までに火葬場へ聞いてください。

生花は、水を含んだ土台に注意

大宮聖苑は、生花の給水用のスポンジ(フォーム)を、棺に入れられない物に挙げています。
不完全燃焼で火葬が遅れたり、燃え残りが出たりするためです。
花を入れるときは、土台を使わないよう、葬儀社や火葬場に確かめてください。

棺に入れてはいけないものは、何ですか?

燃えにくい物、爆発する物、有害なガスが出る物、お骨を傷める物です。
理由ごとに分けると、覚えやすくなります。

火葬場が入れてはいけないとする理由は、おおむね次の4つです。
公営5施設の案内から、例を拾いました。

理由入れられない物の例
有害なガスや煙が出る(公害)ビニール・プラスチック製品(ハンドバッグ、靴、玩具)、化学繊維の衣類や寝具、発泡スチロールの枕、CD
燃えにくい・灰が大量に出る果物(スイカ、メロンなど)、辞書やアルバムなど厚みのある本、布団、大きなぬいぐるみ、大量の衣類
炉やお骨を傷める金属製品(缶飲料、腕時計、硬貨)、ガラス製品(ビン、鏡)、陶磁器、カーボン製品(ゴルフクラブ、釣竿)
爆発するおそれがあるスプレー缶、ガスライター、乾電池、携帯電話、ペースメーカー

出典:厚木市斎場、茅ヶ崎市斎場、倉敷市中央斎場、札幌市、大宮聖苑の公式の案内から、当サイトでまとめました。

茅ヶ崎市斎場は、入れてはいけない副葬品を、公害の原因、炉の故障の原因、お骨の損傷の原因、燃えにくい物、の4つに分けて例を挙げています。
札幌市は、各品目に「考えられる障害」を書いています。

飲み物やお酒

お酒やジュースなどの液体は、避けるよう求める案内が多くあります。
厚木市斎場は、水分を多く含む物として、果物、野菜、お酒、ジュースを挙げています。
大宮聖苑は、缶詰、お酒、清涼飲料水、油脂類も不可です。
茅ヶ崎市斎場は缶ビール、札幌市はビン類を、例に挙げています。

好きだった飲み物を入れたいときは、そのまま入れず、写真に撮るなどの方法があります。
次の項目で、くわしく書きます。

ドライアイスと保冷剤

棺の中のドライアイスや保冷剤は、入れたままにしません。
厚木市斎場は、ドライアイスが入っていると二酸化炭素が多く出て、炉の中の温度が下がり、正常な火葬ができないとしています。
保冷剤は、お骨が傷む原因になります。

札幌市や大宮聖苑も、出棺のときに必ず取り除くよう案内しています。
家族も、棺に残っていないか気にかけておくと安心です。

手紙、写真、千羽鶴

紙の物は、量で扱いが分かれます。
大宮聖苑は、数枚の写真や手紙なら納められるとしています。
一方、大量の紙は、燃えにくく灰が多く出るとして不可です。

千羽鶴は、厚木市斎場と倉敷市中央斎場が、入れられない物の例に挙げています。
厚木市斎場は、メモ帳、日記帳、スケッチブック、カレンダー、経典、聖書、アルバムも、束になった紙類として不可です。
思い出の手紙や写真は、数枚にしぼるのが、案内に沿った入れ方です。

衣類と布団

故人の服を入れたいという声は多くあります。
茅ヶ崎市斎場と大宮聖苑は、大量の衣類を不可としています。
厚木市斎場、倉敷市中央斎場、札幌市は、化学繊維の衣類や寝具、布団などを不可の例に挙げています。

服の材質が分からないときは、火葬場か葬儀社に確かめてください。

ペットのお骨

厚木市斎場は、人以外の動物の死がいや遺骨を、棺に入れないよう求めています。
人のお骨の尊厳を損なうこと、火葬後の収骨が混乱することが理由です。
倉敷市中央斎場も、すでに火葬された人骨やペットの骨を、燃えない物の例に挙げています。

眼鏡・指輪・数珠・入れ歯は、入れられますか?

眼鏡、指輪、腕時計、硬貨は、公営の案内でほぼ「不可」です。
数珠や入れ歯は、施設によって扱いが違います。

よく聞かれる物を、5つの火葬場の案内で比べました。
「例示なし」は、その物の名前が案内に出ていないという意味です。
金属やガラスの製品は、名前が出ていなくても、不可とされています。

物厚木市茅ヶ崎市倉敷市札幌市大宮聖苑
眼鏡不可例示なし不可不可不可
指輪・貴金属不可例示なし貴金属・宝石は不可貴金属は不可指輪は不可
腕時計不可例示なし時計は不可不可不可
数珠例示なし例示なし不可例示なし例示なし
硬貨不可例示なし不可不可不可
携帯電話不可不可不可不可電子機器は不可

出典:各市の公式の案内(上の表と同じ)。「不可」は、案内の例に名前が挙がっているものです。

数珠は、倉敷市中央斎場だけが「不可」の例に挙げています。
他の4施設は、案内に名前が出ていません。
だからといって、入れてよいとは限りません。
材質が金属や石、プラスチックの数珠は、入れられない場合があります。

入れ歯と金歯

大宮聖苑は、入れ歯、金歯、ペースメーカー、義手・義足・人工関節などの装具類は、取り外せない場合に事前連絡が必要としています。
お骨に影響が出たり、炉を傷めたりするおそれがあるためです。

八王子市斎場は、眼鏡や小銭などの小物を、収骨のときに骨壺へ入れられるとしています。
十日町市斎場は、眼鏡と入れ歯を不燃物の例に挙げています。
厚木市斎場、茅ヶ崎市斎場、札幌市は、義手や義足はできるだけ外すよう求めています。
外せるものは外す、外せないものは前日までに伝える、と覚えておくと分かりやすいです。

ペースメーカーを使っていた場合は、どうしますか?

必ず、事前に火葬場へ知らせます。
炉の中で爆発するおそれがあります。

厚木市斎場、茅ヶ崎市斎場、倉敷市中央斎場、札幌市、大宮聖苑の5施設すべてが、ペースメーカーの事前連絡を求めています。
厚木市斎場は、炉の中で破裂や爆発をすると、職員が怪我をしたり、炉が壊れたりする可能性があると書いています。

知らせ方は、施設で違います。
札幌市は予約システムの入力欄、倉敷市中央斎場は予約システムのチェック項目、厚木市斎場は「火葬等事務連絡票」への記入です。
葬儀社に頼むときは、ペースメーカーの有無を必ず伝えてください。

入れられない物は、どうすればよいですか?

写真に撮って、その写真を棺に納める方法があります。
これは、札幌市の案内にある方法です。

札幌市は、故人の思い出の品や愛用品を棺に納めたいときは、写真に撮るなどしたうえで、棺に写真を納めるよう協力を求めています。
実物は入れられなくても、写真なら一緒に送れます。

また、厚木市斎場は、遺骨のほかに収骨容器へ収める物(故人の愛用品など)があるときは、収骨の前か収骨のときに、係員へ申し出るよう案内しています。
火葬のあとに、骨壺と一緒に持ち帰る形もあります。

八王子市斎場(東京都)の案内には、別の方法があります。
眼鏡や小銭などの小物は、収骨のときに骨壺へ入れることもできるので、斎場まで持ってきてください、と書かれています。
同じ案内は、棺の中には葬儀社などの「棺内副葬品」以外は入れないよう、協力を求めています。

このように、棺に入れる物の考え方は、火葬場で違います。
どの方法を使えるかは、施設によって違います。
前日までに、葬儀社か火葬場に聞いてください。

入れてしまったときの責任

札幌市は、制限した副葬品を納めたことで火葬炉が壊れたときは、損害額を賠償してもらうとしています。
大宮聖苑も、副葬品が原因で故障や遅れが出たときは、修理にかかった費用を請求する場合があると案内しています。

棺に入れてから気づいても、取り出すのは難しい場合があります。
厚木市斎場の案内には、火葬場の職員は、棺の中の副葬品を事前に取り除くことができないとあります。
入れる前に確かめることが、大切です。

入れる物の量が多い場合や、火葬の時間が延びる理由は、火葬にかかる時間の記事にもまとめています。

前日までに、何をどう確かめればよいですか?

火葬場か葬儀社に、入れたい物を一つずつ伝えて、確かめます。
迷う物は、入れずに写真にします。

次のチェックリストで、前日までに確かめます。

  • 入れたい物を、紙に書き出す。
  • 金属、ガラス、プラスチック、ゴム、化学繊維、水分の多い物、厚い本がないか見る。
  • 眼鏡、指輪、腕時計、数珠は、火葬場の決まりを聞く。
  • ペースメーカーや人工関節の有無を、葬儀社に伝える。
  • ドライアイスと保冷剤が、棺の中に残っていないか確かめる。
  • 花は、土台のスポンジを外す。
  • 入れられない物は、写真に撮るか、収骨のときに骨壺へ入れる方法を聞く。

その他、火葬場の当日の流れは、火葬場の流れの記事を見てください。
誰が火葬場へ行くかは、火葬場に行かない人もいる?の記事にあります。

よくある質問

棺に入れてよいものは、どこで確かめられますか。

火葬場の利用案内に書かれています。市区町村のホームページで見られる場合があります。分からないときは、葬儀社を通して、火葬場に聞いてください。この記事の表は、5つの公営火葬場の例です。

手紙や写真は、何枚まで入れられますか。

大宮聖苑の案内は、「数枚の写真や手紙」としています。アルバムや大量の写真、冊子は、厚木市斎場などで不可とされています。枚数の上限は施設ごとに違うので、聞いてください。

お酒やたばこは、入れられますか。

お酒は、公営の案内で不可とされています。厚木市斎場は、アルコール類やペットボトルを爆発のおそれがある物として挙げています。たばこは、今回確認した案内には名前が出ていません。火葬場に聞いてください。

指輪は、はめたままでもよいですか。

大宮聖苑は、指輪などの小さな貴重品が、火力や風で焼失・融解・粉失するおそれがあるとして、棺に入れられない物に挙げています。厚木市斎場も、指輪を金属製品の例にしています。外して、家族が持ち帰るのが安心です。

好きだった食べ物は、入れられますか。

大宮聖苑は、少量の食べ物なら棺に納められるとしています。一方、厚木市斎場は果物や野菜、缶詰やビン詰を不可としています。茅ヶ崎市斎場と倉敷市中央斎場も、スイカやメロンなど大きな果物を不可としています。食べ物の種類と量を伝えて、火葬場に聞いてください。

ぬいぐるみは、入れられますか。

大きなぬいぐるみは、厚木市斎場、茅ヶ崎市斎場、倉敷市中央斎場が不可の例に挙げています。札幌市は、繊維製品の例にぬいぐるみを挙げています。小さな物の扱いは案内に書かれていないので、火葬場に聞いてください。

ペースメーカーが入っていると、火葬できませんか。

火葬はできますが、事前に火葬場へ知らせる必要があります。炉の中で爆発するおそれがあるためです。5つの火葬場すべてが、事前連絡を求めています。

棺に入れてはいけない物を、入れてしまったら。

気づいた時点で、すぐに葬儀社か火葬場へ伝えてください。札幌市や大宮聖苑は、炉が壊れたときに費用を請求する場合があるとしています。

まとめ

  • すぐに燃える少量の花、数枚の写真や手紙は、入れられる火葬場があります(大宮聖苑の例)。
  • 金属、ガラス、プラスチック、化学繊維、水分の多い物、厚い本、スプレー缶などは、公営5施設すべてで不可です。
  • 眼鏡、指輪、数珠などは、施設で扱いが違います。前日までに聞きます。
  • ペースメーカーは、必ず事前に火葬場へ知らせます。
  • 入れられない物は、写真に撮って納める方法があります。

火葬場の場所や設備は、当サイトで調べられます。
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※入れてはいけない物は、2026年10月時点で各市の公式の案内を確認した内容です。施設の都合や改定で変わることがあります。行く火葬場の最新の内容は、火葬場や葬儀社でご確認ください。

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