2026年10月更新:人数の上限などは、2026年10月時点で各市の公式の案内を確認した内容です。
火葬場に行く人は、喪主(遺族)が、火葬場の人数の上限や、本人の体調を見て決めます。
行かない人もいて、それでかまいません。
公営の火葬場の案内に書かれているのは、人数や車の上限が中心です。
「この人は行く」「この人は行かない」という決まりは、確かめた範囲では見つかりませんでした。
この記事では、決め方の考え方と、人数の上限の例をまとめます。
- 火葬場へ行く人の範囲は、地域や家によって違い、公営の案内には誰が行くかの決まりは見当たりません。
- 人数の上限の例は、八王子市斎場が30名以内、南多摩斎場が40名まで、京都市中央斎場の待合所と収骨室が10名以内です。
- 体調に不安がある人、小さな子どもは、無理に行かなくてかまいません。
- 参列者として誘われたときは、喪主の気持ちを優先して返事をします。
火葬場へは、誰が行くことが多いですか?
遺族や近い親族が行くことが多く、範囲は地域や家で違います。
火葬場の人数の上限も、人数を決める理由になります。
東京博善の解説記事は、「基本的に、火葬場に行くのは故人の親族のみ」としたうえで、地域によっては近所の人も同行するなど、範囲が広がることもある、と書いています。
火葬場が狭く、移動の車も限られるためだとされています。
人数の実際の例として、富山市が2015年に斎場で行った観察調査があります。
1日10件の火葬で、会葬者は平均18.6名、最も多い家で38名、最も少ない家で7名でした。
僧侶を含めると平均19.9名です。
これは、ある日の、1つの市の記録です。
ほかの地域では、もっと少ない人数で行くところも、もっと多いところもあります。
火葬場で何をするかは、火葬場の流れの記事で、時間つきに説明しています。
火葬場に行かなくても、よいのですか?
行かない人がいても、問題はありません。
東京博善の解説記事は、「火葬場に行ってはいけない人はいません」としています。
「火葬場に行く」といっても、どこまで行くかには段階があります。
式場でお別れをして帰る人、炉に棺が入るところまで見送る人、収骨まで残る人、などです。
富山市の観察調査では、10件のうち9件で、会葬者は斎場で棺が炉に納まるのを見届けたあと、車で葬儀式場へ戻っていました。
火葬の間は、斎場にいなかったことになります。
約2時間後に、収骨のために、再び斎場へ来る流れです。
さらに、収骨の時間に、葬儀社だけが斎場へ来て、遺骨を桐の箱に納めて式場へ運ぶ「箱収骨」もありました。
10件のうち3件です。
箱収骨のときは、式場で、遺族が収骨を行います。
このように、どこまで火葬場に行くかは、地域や火葬場の運用によって違います。
「全員が収骨まで残らないと失礼」と、一律に決まっているわけではありません。
それでも、遺族の代表は行く場面があります
火葬場の案内には、遺族の代表が必要な場面が書かれています。
厚木市斎場は、火葬のあと、喪主やご遺族の代表者が、炉の前で焼骨を確認するとしています。
代表者は2〜3名です。
茅ヶ崎市斎場も、火葬が終わると、代表の方が火葬済証明書の交付を受け、お骨を確認するとしています。
収骨に行く人を、遺族の中で1〜2人決めておくと、当日、慌てずに済みます。
収骨の流れは、お骨上げのやり方とマナーの記事にまとめました。
火葬場には、何人まで行けますか?
施設ごとに、人数と車の台数の上限があります。
決める前に、使う火葬場の上限を確かめます。
公営の案内から、人数の上限の例を並べます。
火葬場によって、理由も違います。
| 施設 | 人数や車の決まり |
|---|---|
| 八王子市斎場(東京都) | 来場者は30名以内。車は1葬家につき5台以内。マイクロバスなどに分乗して来場 |
| 南多摩斎場(東京都町田市) | 待合室の収容人員から、会葬者は40名まで |
| 京都市中央斎場 | 告別ホールは18名以内。待合所と収骨室は10名以内(別に小学生までの子ども2名と介助者1名)。車は乗用車5台まで、またはマイクロバス1台と乗用車3台まで |
| 十日町市斎場(新潟県) | 収骨室に入るのは必要最小限(10人程度) |
| 厚木市斎場(神奈川県) | 待合室は1室で大人48席・小児用2席。焼骨確認は代表者2〜3名 |
出典:八王子市(令和7年10月1日更新)、南多摩斎場、京都市中央斎場(2024年8月現在)、十日町市斎場、厚木市斎場(令和7年5月15日改訂版)の公式の案内。
京都市中央斎場は、告別ホールでのお別れのあと、10名を超える来場者は、そこで帰ってもらう運用です。
次の遺族がお待ちの場合もあるため、早めの移動をお願いしています。
人数を段階に分けて絞る例です。
人数が上限を超えそうなときは、葬儀社に伝えてください。
葬儀社が火葬場と相談してくれます。
茅ヶ崎市斎場の案内には、出棺の際は出棺場所や人数などを必ず斎場に電話連絡する、とあります。
斎場から火葬場までの移動
火葬場の中に式場がある斎場では、移動がほとんどありません。
当サイトが調べた斎場1,400館のうち、火葬場併設斎場は266館です(2026年10月時点)。
それ以外の斎場では、車で火葬場へ向かいます。
東京都・埼玉県で、火葬場が併設ではない斎場のうち、火葬場までの距離の記載が確認できた559館では、直線距離の中央値は3.6kmでした。
5km以内が426館です。
移動手段の人数が、そのまま同行できる人数の目安になります。
車の手配については、マイクロバスの記事を見てください。
子ども・高齢の方・妊娠中の方は、行ってもよいですか?
決まりはなく、本人の体調と気持ちで決めます。
無理をして行く必要はありません。
小さな子ども
十日町市斎場は、収骨室が狭く、焼骨台が熱いとして、小さな子どもの入室を遠慮するよう書いています。
京都市中央斎場は、人数の上限とは別に、小学生までの子ども2名を認めています。
火葬場によって、考え方が違います。
子どもが火葬場に行く場合は、事前に何を見るか、どう説明するかを、大人が決めておくと安心です。
詳しい内容は、別の記事で扱う予定です。
体調に不安がある高齢の方
東京博善の解説記事は、バリアフリーや冷暖房が整った火葬場は限られ、火葬場は郊外にあることも多いと説明しています。
必ず行けないわけではないが、体調に問題がある場合や、体調を崩さないか不安な場合は、同行を避けたほうがよい、としています。
どうしても行きたい場合は、火葬場に、座席や車いすの対応を聞きます。
京都市中央斎場は、介助者1名を、人数の上限とは別に認めています。
当サイトが調べた斎場のうち、車いすで移動できる、または貸出があると記載が確認できた207館では、178館(86%)でした(2026年10月時点)。
これは斎場全体の数字で、火葬場とは別です。
妊娠中の方
昔は、妊娠中の人は火葬場に行かないものとされた、という言い伝えがあります。
東京博善の解説記事は、昔は火葬の様子がそのまま見えたため、妊婦を気遣って行かないとされていたと説明しています。
そのうえで、同じ記事は、「現代では、妊娠している人を火葬場に行ってはいけない人とすることはありません」としています。
気にされる方がいる地域では、家族でよく話して決めてください。
体調が第一です。
子どもを亡くした親
東京博善の解説記事は、昔は、子どもの火葬の様子を親に見せないよう配慮して、行かないとされていたと説明しています。
現代では、子どもを亡くした親を、火葬場に行ってはいけない人とすることは基本的にない、ともしています。
行くかどうかは、ご本人の意思で決めてよいとされています。
誰が行くか、どう決めればよいですか?
火葬場の上限を確かめてから、来てほしい人から順に決めます。
決めるのは、喪主を中心にした遺族です。
次の順番で考えると、決めやすくなります。
これは、当サイトが公営の案内をもとに整理した考え方の例で、決まった手順ではありません。
- 火葬場の人数と車の台数の上限を、葬儀社に確かめる。
- 焼骨確認と収骨に出る、遺族の代表を決める。
- 来てほしい親族と、特に縁の深い人を挙げる。
- 体調に不安がある人、小さな子どもは、行くか式場で待つかを本人と話す。
- 上限を超えるときは、告別ホールまで、収骨まで、などの段階で分ける。
- 決めた人に、集合の時刻と車の割り振りを伝える。
伝えるときは、「来てほしい」ではなく、「来ていただける方は」と、相手が断れる形にすると、気持ちの負担が少なくなります。
行かない人にも、式場で見送ってもらった、と声をかけます。
人数が多くて困るときは、火葬場の上限を理由にできます。
「火葬場の決まりで、人数が限られています」と伝えれば、角が立ちにくくなります。
地域や家の習わしがあるとき
東京博善の解説記事は、同行できる人の範囲は地域や慣習で決まることがあり、分からないときは、葬儀社や地域の人に聞くとよい、としています。
菩提寺や、年長の親族に、先に聞いておくのも1つの方法です。
参列者として、火葬場に誘われたり、行きたいと思ったりしたときは?
喪主の気持ちを優先して、返事をします。
行きたい場合は、前もって喪主に相談します。
東京博善の解説記事は、一般の参列者が火葬場に同行したい場合は、喪主に事前に相談して許可を得る必要がある、としています。
喪主から同行を頼まれた場合は、断るのはマナーに反する、とも書かれています。
式場での見送りだけで失礼にあたるかを、迷う人もいます。
東京博善の解説記事は、基本は親族のみとしています。
式場でしっかり見送れば、気持ちは伝わります。
火葬場に行く場合は、人数の上限があります。
喪主は、葬儀の準備で忙しいので、短く、早めに伝えます。
服装や持ち物は、服装の記事と斎場のマナーの記事を見てください。
よくある質問
- 喪主は、必ず火葬場に行かなければいけませんか。
-
公営の火葬場の案内に、喪主が必ず行くとは書かれていません。ただし、厚木市斎場は、焼骨の確認を喪主やご遺族の代表者がするとしています。収骨に出る代表を、遺族の中で決めておくと安心です。
- 近所の人や友人も、火葬場に行くのですか。
-
東京博善の解説記事は、基本は親族のみとしつつ、地域によっては近所の人も同行するとしています。行きたい場合は、喪主に事前に相談してください。
- 火葬場に行かない人は、何をしていればよいですか。
-
決まりはありません。富山市の観察調査では、斎場で棺が炉に納まるのを見届けたあと、式場に戻る会葬者がほとんどでした。収骨の時刻にまた集まる場合があります。どこで待つかは、葬儀社に聞いてください。
- 子どもを連れて行ってもよいですか。
-
十日町市斎場は、小さな子どもの収骨室への入室を遠慮するよう書いています。京都市中央斎場は、小学生までの子ども2名を、人数の上限とは別に認めています。火葬場によって違うので、予約のときに聞いてください。
- 人数が多すぎるとき、どうすればよいですか。
-
八王子市斎場は来場者30名以内、南多摩斎場は会葬者40名までなどの上限があります。葬儀社に、使う火葬場の上限を聞いて、告別ホールまで・収骨までなど段階を分けて決めます。
- 火葬場に、友人がバスで着いて来る場合はどうなりますか。
-
八王子市斎場は、車は1葬家5台以内で、マイクロバスなどに分乗して来場するよう案内しています。京都市中央斎場も、車の台数に上限があります。バスの手配は、葬儀社に相談してください。
まとめ
- 火葬場へ行く人の範囲は、地域や家で違います。公営の案内に、誰が行くかの決まりは見当たりません。
- 人数の上限の例は、八王子市斎場30名以内、南多摩斎場40名まで、京都市中央斎場の待合所と収骨室10名以内です。
- 火葬場に行かない人がいても、問題はありません。遺族の代表だけは、焼骨確認や収骨で必要になる場面があります。
- 体調に不安がある人や、小さな子どもは、無理に行かなくてかまいません。
- 決めるときは、火葬場の上限を確かめてから、来てほしい人を順に挙げます。
火葬場の場所や、斎場の設備は、当サイトで調べられます。
斎場をさがす、または地域から斎場をさがすから、近い斎場を見てください。
※人数や車の上限は、2026年10月時点で各市などの公式の案内を確認した内容です。施設の都合や改定で変わることがあります。習わしは、地域や家によって違います。最新の内容は、火葬場や葬儀社でご確認ください。